とモヤモヤしている人へ。
では、なぜ「簿記3級は誰でも受かる」「簡単な資格」などと言われるのか経験を通してわかったことを記事にします。
本記事の内容
「簿記3級は誰でも受かる」と言われる理由
- 合格率が高い
- 短期間・短時間で合格できた人が多くいる
- 2級や1級に比べれば簡単
- 3級の名前のせい
- よく理解していないのに合格する人がいる
合格率が高い
簿記3級の合格率は約30~50%です。
3人に1人または2人に1人が合格していることになります。
おそらく多くの人は、合格している人がたくさんいる印象を持つでしょう。
受かる人が多い = 誰でも受かる資格
そう感じている人が多く存在します。
しかし、この数字の中には商業高校の人や経済学部の人、経理経験者、何度も受験している人など経験や知識が異なる人が大勢います。
短期間・短時間で合格できた情報がある
ネット上では、簿記3級を1週間や20時間で合格できたというような体験記がゴロゴロと転がっています。
もちろん情報が真実な場合もあるでしょう。
しかし「短期間」や「短時間」といったキーワードで検索する人が多いのを狙った記事の可能性もあります。
短期間で合格したのは真実でも、過去に勉強をした時間はなかったことにして、改めて勉強を開始した時間しか数えていないなど見えない情報があるかもしれません。
そのため、文章そのままを信じてしまう人は
短時間や短期間で合格できる ⇒ 簿記3級は簡単な試験 ⇒ 誰でも受かる
と思ってしまう人もいます。
2級や1級に比べれば簡単
「3級は簡単だよ (2級や1級に比べれば) 」
今、そう言えるようになっている人でも実際に勉強していた時は、しっかりと苦しんでいる人がほとんどです。
勉強するなかで知識はどんどん増えていきます。
あの時わからなかったことが、勉強を通して理解できるようになっていく。
成長したことで簡単だと感じるようになった人も多くいます。
3級の名前のせい
「3級だったら履歴書にも書けないんでしょ?」
「なんでも資格は2級以上」
「基本的な内容」
と3級と聞くと役に立たないレベルだと思い込んでいる人が多いです。
基礎的なことを習う ⇒ 簡単 ⇒ 誰でも受かる
実際の内容やレベルに関係なく、3級という数字だけで判断している人もいます。
よくわかっていないのに合格してしまう人
簿記の学習は、仕訳のルールや転記する場所など暗記の要素が多いです。
しかし、理解できたかは別の話です。
よくわからないけど、仕訳ができる。
転記や集計も練習問題で慣れてきた。
これでよいかわからないけど、正解している。
という気持ちを抱えている受験者は多くいます。
暗記だけでも3級は合格点に達してしまう
全く理解できなかったとしても、覚えることができた人は合格します。
よくわかっていないのに合格する ⇒ 簡単だったから合格できた?
と感じている人がいます。
「意味わかってないけど、合格したよ。だから誰でも受かるよ!」
って人が結構います。
周りの言葉に惑わされないように
私は、3級を簡単だと感じたことは1度もありません。
簿記3級は世間の認知と実際のレベルのギャップが大きい試験です。
私自身、「誰でも受かる、簡単だよ」と言われ勉強をはじめましたが実際は難しくてつまずいてしまい、その度に簿記は向いていないのかもしれないと落ち込んだ時期がありました。
勉強や経理の仕事を通して3級を勉強した人達から話を聞くと「予想以上に難しかった」と感じる人が多く、何だかホッとしたのを覚えています。
この経験から、同じように落ち込んでいる人やモヤモヤしている人に少しでも勉強を続けるモチベーションになればと記事を書きました。
周りの言葉に惑わされずに、あなたのペースで一歩ずつ勉強を進めていってください。
簿記3級は予想以上に難しい資格です。